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【今日の一枚】“驚天動地”のブライトン──南ア戦勝利から1年

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1年前の今夜(日本時間9月20日0時45分キックオフでした)、日本ラグビーの歴史が変わりました。

 

まだ記憶に新しいラグビーワールドカップ2015イングランド大会、グレートブリテン島南岸の街ブライトンで行われた南アフリカ代表対日本代表。大会史上最も勝率が高いチームと最も勝率が低いチームの対決は、32-34で後者の日本代表が大逆転勝利を果たしました。

 

タイトルに「驚天動地」と記しましたが、ただ単に驚いた、という意味合いだけではありません。文字通り、ブライトン・コミュニティー・スタジアムはジャパンが勝利した瞬間、観客の歓声と地面を踏み鳴らす震動で揺れていたのです。これは大げさな表現ではありません。

 

写真はその瞬間をとらえたものです。このポジションに座って撮影できたことは幸運としか言いようがありません。

 

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最後の右隅のラックからSH日和佐篤選手、CTB立川理道選手とボールが渡り、NO8アマナキ・レレイ・マフィ選手がランとハンドオフを交えて相手を十分引きつけ、外にラストパスを送ります。

 

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WTB山田章仁選手から代わったばかりのWTBカーン・ヘスケス選手がそのボールを受けると、タッチへ押し出そうとする南アフリカ代表JP・ピーターセン選手の圧力に備えながらインゴールへダイブします。

 

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左隅に鮮やかなグラウンディング。

 

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勝利の瞬間でした。ヘスケス選手は左手の人差し指を突き出し、喜びを表現しています。

 

ファンにとっては忘れられない瞬間です。ただ、選手に聞けばほぼ一様に「この試合のことを振り返ることはあまりない」そうです。私が知る限り、常に先のことを考えている選手しかいません。

 

そう、今日をもって、ラグビーワールドカップ2019日本大会まであと3年。エディー・ジャパンに換算すると始動(2012年3月)してから約半年が経ち、同年11月にはルーマニア、ジョージアにアウェーで連勝する、そのための準備をしている時期でした。

 

半年ほど遅れたスタートをどう取り戻し、どんなチームを作り上げるか。ジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチとこれから選ばれる日本代表選手たちに期待せずにはいられません。

 

<取材・文・写真/齋藤龍太郎(楕円銀河)>