【サンウルブズ新HC】ティアティア就任会見!ジェイミー・ジョセフ同席の真意

来たる2017年にスーパーラグビー2年目を迎えるヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ。きょう5日午後、その新ヘッドコーチとなったフィロ・ティアティア前FWコーチ(メイン写真左から2番目)の就任記者会見が行われました。

 

会見には日本代表ジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチ(メイン写真一番左)も同席。ニュージーランドと日本でプレーヤーとして、また指導者として実績十分の2人が肩を並べ、どのようなビジョンを語るのか注目を集める会見となりました。

 

ティアティア氏は、ジョセフ氏の就任会見と同じように、まず日本語で挨拶。

「去年(昨季)からサンウルブズ、そして今年(来季)も素晴らしいチームを作るので、応援よろしくお願いします

以後は英語で、

■新しいサンウルブズのヘッドコーチとして、

 スーパーラグビーというタフな大会に臨むことはとてもエキサイティング

大事なのは昨季からの継続性。マーク・ハメット前ヘッドコーチが基礎の部分を

 築いてくれたので、パフォーマンスの向上やチームの文化を引き継いでいきたい

■2017年2月25日の王者ハリケーンズとの開幕戦(13時15分・秩父宮)

 本当にエキサイティングで楽しみ!

■サンウルブズはファンのみなさんが作ってくださったブランド

 これからも我々を誇りに思ってもらえるようなチームを作っていきたい。

という第一声でした。ティアティア氏はハリケーンズで57キャップを獲得しているOBだけに、開幕戦やその後のニュージーランドチームとの対戦は楽しみで仕方ないようです。

 

間もなく日本代表新チームを動かし始めるジェイミー・ジョセフ氏は、その会見でサンウルブズとの連携について、

■フィロ(・ティアティア)と連携していくことが

 サンウルブズ、ひいては日本全体の強化につながる

■サンウルブズのセレクションにあたっては「日本代表資格があるかどうか」

 見ていく必要がある。そこを通じて日本の選手を育てていきたい

■先日発表した日本代表スコッドはノンキャップの選手が15人いるのが特徴。

 新しいプレーヤーに新しい機会を作り、プレーを継続してもらいたい

と語り、サンウルブズのチーム作りや選手の強化を、そのまま日本代表の強化に直結させたい考えを示しました。もともとサンウルブズの誕生はそれを目的としたもの。ジョセフ新ヘッドコーチの発言でその方針があらためて強固になったといえるでしょう。

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ティアティア氏とジョセフ氏が会見に同席し交わした固い握手は、両者の密な連携(=日本ラグビーの強化)の表れということになりました。

 

ただ、会見に同席したサンウルブズの業務執行理事代理、渡瀬裕司氏(メイン写真一番右)によると、

「オファーを出したのは33名ほどで、うち口頭レベルで契約してくれた選手は14選手

ということでした。コーチ陣は概ね決まっており間もなく発表できるということでしたが、選手との契約はまだまだこれからのよう。早く固めて早く動き出すことが重要となりそうです。

 

なにしろ開幕戦は昨季スーパーラグビー王者のハリケーンズなのですし、そして何よりもラグビーワールドカップまで3年を切ってしまっているのです。時間がありません。日本のラグビーはあらゆることを早く決定し、エディー・ジャパン以上に急ピッチで強化を進めていく必要がある、そんな現状なのです。

 

追記

サンウルブズ対トップリーグオールスターのチャリティーマッチが、来年2/18(土)14時に北九州スタジアムで開催されることが正式に発表されました! スーパーラグビー開幕直前の一戦となり、またこの試合が同スタジアムの杮落としとなります。

 

みなさん、ぜひ北九州へ! 私も行きたいと考えています。

 

<取材・文・写真/齋藤龍太郎(楕円銀河)>

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