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【ジョセフHCインタビュー】フィジーのオフロードを止める方法とは?

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今日24日(日本時間きのう午後)のフィジー戦のメンバー発表を受けて、日本代表のジェイミー・ジョセフHCが午後の練習前に取材に応じました。

 

これまで対戦してきたチームとは毛色の違う、アンストラクチャーな(=型通りでない。変則的な)状況から一撃でトライを取りきる強烈なアタックを得意とするフィジー代表。その一戦に向けて、ジョセフHCが考えていること、指導してきたことを語っていただきました。

 

──まず、フィジー戦に向けての準備はいかがですか?

 

「今後私たちが戦っていく試合は(フィジー戦も含めて)どれも重要です。ただ、(相手や自分たちの)世界ランキングによってモチベーションが上がるわけではなく、『どういうチームと戦うか』がモチベーションを上げていくことになります。フィジーとの対戦成績は決していいものではないですが、先週の試合(ウェールズ戦)はもう終わって今週はフィジーに対しての準備がしっかりできている。ただ、チャレンジであることには変わりありません」

 

──試合の具体的なポイントは?

 

第一に、フィジーが得意とするゲームをさせないことです。彼らはスピードに乗ると非常に怖いチームなので、止めるのも非常に難しくなります。(19日にフィジーが対戦した)強いイングランドに対してもそのようなトライをいくつか取っています。第二に、スクラムが強いこと。この二点を彼らにさせない、もしくは最小限に抑えることで我々に勝機が見えてきます。オフロードパスやタックルを彼らにさせると厳しくなるでしょう」

 

──フィジー戦に選んだのは現段階のベストの15人ですか?

 

「そうです。当然今までのパフォーマンスを見て、今の段階でベストなメンバーを選んだつもりです」

 

──スクラムについては。

 

「今回はアルゼンチンやジョージアと、スクラムの強いチームと対戦してきて、ウェールズ戦ではいいスクラムと悪いスクラムがありました。フィジーのスクラムコーチはニュージーランド人です。スクラムで我々にプレッシャーをかけてくると思うので、スクラムで勝つしかありません

 

──日本代表のスクラムのバックファイブは若いですが。

 

「リーチ マイケルやヘンドリック ツイはいませんが、それを乗り越えてやってきました。布巻(峻介)(マルジーン・)イラウアもよくやっています。(アマナキ・レレイ・)マフィも先発として自分に責任感を持って役割を果たしてくれています」

 

──リザーブのバックローとして、三村勇飛丸ではなく松橋周平を選んでいますが。

 

「松橋はトップリーグ(リコー)では8番ですが、6・7・8番と3つのポジションができると私は見ています。体格的にも国際レベルでできるのではないでしょうか。ただ、もう少し役割を全うする必要があると思います」

 

──ハーフバックスのコンビネーションがすごく上手くいっていて、ゲームコントロールができていると思いますが。

 

「出場機会のない9番の選手には申し訳ないですが、フミ(田中史朗)のパフォーマンスが今のところよく、ゲームをしっかりコントロールできていますスピードの面でもいいですね」

 

──ディフェンスが鍵になると思いますが、チームとしての意識は?

 

「やはり、まず彼らのオフロード(パス)を止めなければなりません。日本の選手は低くタックルに入るということ(がセオリー)になっていますが、あまり低く入るとオフロードでつながれる可能性があります。ですから、オフロードを止めるための方法を今しっかり準備しています。ラインスピードでプレッシャーをかけ、タックルにもっと枚数をかけるあとはセットピースですね。彼らがスクラムやラインアウトからしたいことをさせてはいけないので、いろいろな方法で彼らにプレッシャーを与えていきたいと思います」

 

やはりフィジー代表のオフロードからのアタックは脅威であり、ジョセフHCもそれを止める方策に腐心していることがわかりました。今日の練習は冒頭15分のみの公開で詳しいことは試合を見るしかありませんが、おそらく前述のラインスピードでプレッシャーをかけ、タックルにもっと枚数をかけるというところがポイントとなるのでしょう。セットピース対策を含め、見どころの多い好勝負となりそうです。

 

<取材・文・写真/齋藤龍太郎(楕円銀河)>