【トップリーグ開幕!】8月18日(金)対戦チームの第一声全公開

さる8月7日、ジャパンラグビートップリーグのプレスカンファレンスが都内で行われ、今季参戦の全16チームの監督やヘッドコーチ、キャプテン(またはその代理選手)が一堂に会しました。

 

ステージに登壇し、各チーム開幕カードに向けての意気込みを力強く語り、例年のことながらシーズン到来の機運の高まりを弥が上にも感じる、そんなイベントとなりました。

 

各チームの選手は開幕第1節のカードごとに紹介され、初戦に懸ける意気込みをコメントしました。まずは開幕初日となる本日8月18日(金)の第1節5試合10チームの声を順に紹介していきましょう。

 

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8月18日(金)17:00/秩父宮ラグビー場(東京)

リコーブラックラムズ

vs

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

メンバー表

 

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■リコー・LO馬淵武史 主将

「昨シーズンは(NO8松橋周平ら)若手のメンバーがチームを引っ張ってくれて、いい状態でシーズンを終えることができました。今季は昨季積み上げたものをもっとビルドアップしてレベルの高いラグビーをしようと思っています。(注目選手は)サンウルブズでも活躍した松橋が中心選手になると思いますが、他にもSOをやっていたNO8コリン・ボークがFWに専念するので、FWに器用な選手が加わるのは強みになると思っています。FLマイケル・ブロードハーストも好調です。リコーの強みはアタックの部分でアグレッシブに戦える選手が揃っていること。彼らを前面に押し出して15人が一体となったラグビーをしていきたいと思います」

 

■NTTコミュニケーションズ・FL金正奎 主将

「昨季は素晴らしい準備ができて一人一人がポジティブに取り組んでくれたことがよかったと思っています。今季は(サンウルブズで活躍した)SO小倉順平やNO8ヴィリー・ブリッツ、それ以外にもルーキーのSH湯本睦がチームにすごくいい影響を与えてくれているので楽しみにしていただきたいです。今季はセットピースの強化に取り組んできたので、そこが昨季と大きく違います。スーパーラグビーに全試合出場した(準優勝したライオンズの)SOエルトン・ヤンチースは誇りに思いますし、お疲れ様でしたと言いたいです。就任4年目のロブ・ペニーHCが素晴らしいディフェンスシステムを植え付けてくれたので、セットピースとともに強みにして戦っていきたいと思っています」

 

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8月18日(金)19:30/秩父宮ラグビー場(東京)

キヤノンイーグルス

vs

サントリーサンゴリアス

メンバー表

 

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■キヤノン・NO8植松宗之 副将

(負傷中のHO庭井祐輔キャプテンに代わり出席)

「今季はいい時間を過ごせると思っています。一戦一戦いい準備をして臨むだけです。(対戦相手の)サントリーはチャンピオンチームですしリスペクトしていますが、まずは自分たちにフォーカスを当てていい準備をします。サンウルブズで活躍したSO田村優、NO8エドワード・カークは加入してすぐにコミュニケーションを取ってくれているので頼りになっています。グラウンド内外でリーダーシップを発揮してくれていますし、チームにいい影響を与えてくれています。グラウンドを全面使ってプレーするので、見に来ていただいた方には楽しんでいただけると思います」

 

■サントリー・SH流大 主将

「昨季はチャンピオンになりましたが、今季もチャレンジャーであり続けることに変わりはないので、すべてのプレーのスタンダードを上げていきます。新しい外国人選手も加わってコミュニケーションを取りながら、何をすべきかをチームで共有しながら日々過ごしています。セットピースはまだまだ圧倒できていませんし、粘り強くラグビーができていない部分があるので、譲れない部分をもっと強化して臨みたいと思います。(開幕前の練習試合では)負けが続いていますがその経験から得るものもあるのでシーズン中は勝ち続けていきたいと思っています。(加入した元オーストラリア代表の)マット・ギタウは夏合宿から合流して一緒に過ごしました。グラウンド内でもコミュニケーションが取れて素晴らしい選手ですが、グラウンド外では日本語を学んだりサントリーのカルチャーを学ぼうとしたり、やはり世界を知っているだけあって向上心があります。飛行機でもサインプレーの勉強をしていましたし、決定的なミスをしてしまった試合の翌日は片手にずっとボールを持っていたりと尊敬できる選手です。我々のスタイルはアグレッシブ・アタッキング・ラグビーで、そこはブレていません。それを前面に押し出したラグビーをして必ず優勝したいと思います」

 

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8月18日(金)18:00/豊田スタジアム(愛知)

トヨタ自動車ヴェルブリッツ

vs

ヤマハ発動機ジュビロ

メンバー表

 

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■トヨタ自動車・NO8姫野和樹チームキャプテン

「今季トヨタが(チームとして)チャレンジする中で、ルーキーでキャプテンを務めることがトヨタとしてのチャレンジを体現するという意味を込めて、また成長への期待も込めてもらって、キャプテンに指名していただきました。トヨタはずっと僕の憧れのチームでした。(チームのテーマとして)一人一人ハードワークしていくことがラグビーをしていく上で大事だと思っています。ジェイク・ホワイト新監督はすごく経験が豊富なので、プレー一つに対してもハードに指導してくれて、僕自身勉強になりますしチームの意識も高まっています。ラグビーに対してすごく熱い人ですし、目が輝いています。わくわくするような話し方をしてくれます。キャプテンを指名していただいた時もわくわくするような言葉をかけてくれました。トップリーグチームとは帝京大学でも経験したので、堀江さんほどではないですが(笑)フィジカルを武器に戦いたいと思います」

 

■ヤマハ発動機・NO8堀江恭佑 主将

「昨季は開幕のパナソニック戦に焦点を当てて準備して、勝ってスタートダッシュが切れました。今季も開幕戦でいい試合をして流れに乗りたいと思っています。サンウルブズのメンバーは夏合宿から合流しましたが、今までやってきた“ヤマハスタイル”という間違いなく築いてきたものがあるので、みんな戸惑いもなく合流してプレーしてくれていると思います。FB五郎丸歩も元気でやっています。そんなに久しぶりな感じもなくスムーズに合流し、みんなとコミュニケーションをとってすぐにチームになじみました」

 

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8月18日(金)17:00/ヤンマースタジアム(大阪)

神戸製鋼コベルコスティーラーズ

vs

NTTドコモレッドハリケーンズ

メンバー表

 

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■神戸製鋼・FL前川鐘平キャプテン

「常に上位という結果は残せているのですが、優勝するためにはもう一つ壁をぶち破らなければいけないと思います。そこは選手自身もわかっていることです。サンウルブズでも日本代表でもプレーしてきたSO山中亮平は経験をチームに持ち帰ってくれました。新戦力のオーストラリア代表116キャップのユーティリティーBKアダム・アシュリークーパーとは一緒にプレーできること自体が喜びですし、すごく楽しみにしています。PR渡邉隆之はルーキーながら日本代表キャップ(10)を持っていて、まだまだ成長できるワークレートの高い選手なので、これからの日本代表も背負っていってほしいと思っていますし成長に期待しています」

 

■NTTドコモ・HO泉敬 主将

「一昨季トップリーグから降格してしまってトップウェストでやってきて悔しい思いをしましたが、今季トップリーグに向けてやってきたので、やってきたことをしっかり出し切ろうという思いです。昨季ダヴィー・セロンHCが来て、彼の熱い情熱がチームに伝わり、スローガンである『Return To Action ~不撓不屈~』、つまり『次のアクションを起こせ』ということで、常に自分たちにプレッシャーをかけてトップリーグに向けてやってきました。サンウルブズで活躍したFBリアン・フィルヨーンやCTBパエア ミフィポセチは日本人選手ともいいコミュニケーションを取ってくれて、いい影響を与えてくれています。しかし彼らに任せっきりにならずにしっかりがんばっていきたいと思っています」

 

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8月18日(金)19:30/ヤンマースタジアム(大阪)

近鉄ライナーズ

vs

豊田自動織機シャトルズ

メンバー表 

 

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■近鉄・HO樫本敦主将

「昨季の開幕戦(対サントリー)は負けてしまったのですが、手応えのある試合でした。そして行くぞというところでけが人が出てしまいました。そこは残念なシーズンで、もう少し決定力やキープ力も必要でした。今季の目標は打倒トップ4です。そこを全員で統一しながら、セットプレーやボールを回すなど僕らの持ち味を伸ばしてきました。今季入ったWTB/FBセミシ・マシレワはスピードがあってどんどんトライを取ってくれる選手なので、活躍してくれるだろうと思っています。(スーパーラグビー準優勝ライオンズの)FB/WTBルアン・コンブリンクも来てくれるのが楽しみですし、チームの起爆剤になってくれると信じています。みなさんご存じのLOトンプソン ルークも含め頼りになる選手ばかりです」

 

■豊田自動織機・FB長谷川真人主将

「レオン・ホールデン新監督からキャプテンに任命していただきました。昨季よくなかったセットプレーに今季は力を入れて、順調に仕上がってきています。いい外国人選手や移籍選手、ルーキーが入ってきたので楽しみです。特にFL/LOピーター・キムリンはオーストラリアでも(代表キャップ2)ヨーロッパでもプレーしているので、経験豊富で頼もしい存在です。FL磯辺裕太もすごくリーダーシップを発揮してくれていますし、新人ながら積極的に声をかけてくれるのでありがたいです」

 

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開幕初日から注目のカードばかりです。特に気になるのは昨季覇者であるサントリーの戦いぶり(しかもCTBマット・ギタウ選手が先発!)、そしてヤマハ発動機FB五郎丸歩選手のトップリーグ復帰戦となるトヨタ自動車戦(トヨタもどう変わったのか気がかり!)、といったあたりでしょうか。これらのチームに限らず新たなスターの誕生にも期待したいところです。

 

熱戦の火蓋が切られる8月18日夕刻が今から待ちきれません!

 

<取材・文・撮影/齋藤龍太郎(楕円銀河)>

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