8月26日(土)、パロマ瑞穂ラグビー場で行われた豊田自動織機戦で10-38と快勝し、勝ち点5を獲得したヤマハ発動機。しかし選手や監督に笑顔はなく、むしろ9月2日(土)のサントリー戦(16時・秩父宮ラグビー場)に向けて気を引き締めていました。
記者会見でヤマハ発動機の清宮克幸監督は、サントリー戦に向けて、
「今日(豊田自動織機戦)のように自分たちの強みを出せない試合になってしまうと厳しいでしょうね。やはり自分たちは勝つところはしっかり勝って、もちろん負けてもともとというところもあるのですが、そういうものの足し算引き算で勝敗を作っていきたいので、次の試合でしっかり勝てるように臨みたいと思います」
とコメント。NO8堀江恭佑キャプテンは、
「自分たちの強みを出すということと、セットプレーですね。昨季(昨年12月24日。24-41でサントリー勝利)はファーストスクラムで押された悔しさがありました。プライドを持って臨みたいと思います」
と、スクラムが鍵との認識を示しました。
そして、そのサントリー戦に出場すればトップリーグ通算100試合出場を達成することになるFB五郎丸歩選手。豊田自動織機戦で額を切る軽症を負いましたが、「前半アタックしているときに額を切りました。5、6針ですかね」とケロリとした表情でコメント。幸い大事には至りませんでした。続けて、
「(豊田自動織機戦は)継続するヤマハらしいラグビーとはほど遠い内容でした、次はサントリーさんなので、いい修正をして臨みたいですね。今季一番の注目カードになる可能性もありますし、僕以上に(昨季の敗戦を経験した)周りのメンバーの方が悔しい思いをしているでしょうから、彼ら(サントリー)に負けないようにチーム一丸となってやっていきたいと思います」
とチームとして雪辱を果たす意気込みを見せた一方で、対戦自体を楽しみにしている様子も見せました。
「サントリーには日本代表の仲間もいますし、(フランスTOP14のトゥーロンで昨季チームメイトだった)マット・ギタウもいますし、(早稲田大学の同期の)畠山健介も(日本代表のアシスタントコーチを務めた)沢木敬介監督もいますし、知り合いばっかりです」
そしてあらためて、サントリー戦に向けてのポイント、そしてトイメンとなる松島幸太朗選手についても語りました。
「ゲインを切らせないことでしょうね。ブレイクダウンの人数をかけさせることが一番大事になってくるでしょうし、ビッグボールを出させるとしんどい試合にと思います。仕上がりとしてはサントリーの方が現時点では上だと思います。見ていてもゲームコントロールができていますし、自分たちがやりたいプレーができているなというのが映像を通じても伝わってきますね。
サントリーFB松島幸太朗は弱みのない選手です。小さいけどハイボールも取れますし」
第3節にして今季最大級のビッグマッチは、本日16時にキックオフを迎えます。
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<取材・文・撮影/齋藤龍太郎(楕円銀河)>