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【今日の一枚】薄氷の勝ち点5…パナソニック勝利の立役者は

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今日の一枚はパナソニックSH田中史朗選手のプレー。前半26分、ラックサイドを素早く突いてLOヒーナン ダニエル選手のトライを演出した場面でした。

 

ハイランダーズで共にした日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチが観戦する中、またBKコーチのトニー・ブラウン氏がパナソニックのアドバイザーとして試合を見守る中、日本初のスーパーラグビープレーヤーがその存在を大いにアピールした瞬間と言えるでしょう。

 

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トップリーグ第5節のパナソニックvsNTTコム戦は、今季最後のナイトゲーム。秋の気配が漂う涼しい金曜の夜、両チームのファンや社員を中心に8853人の観客が秩父宮ラグビー場に集いました。まだまだビールが美味しい、いい夜です(筆者は飲んでません)。

 

 

第4節時点で2敗していたパナソニックは残りの試合を1つでも落とせば、総当たりのリーグ戦15試合のみで決まる今季の優勝争いから大きく後退することになります。それどころか、勝ち点4ではなく5、つまり相手よりも3トライ差以上をつけると得られるボーナスポイント1を取り続けないと(なおかつ上位チームに土が付かないと)優勝の望みはさらに薄くなっていく、そんな厳しい状況下で好調のNTTコムと激突しました。

 

順位はNTTコムが上。調子も開幕から上々のチームです。しかし、序盤から主導権を握ったのはパナソニックで、前半2トライを挙げ23-0と圧倒。後半もさらに2つのトライを重ね、欲しい勝ち点5が見えてきたところでNTTコムが反撃に転じます。後半10分、18分に連続トライを決めて35-14、トライ差は4-2。

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(後半18分、NTTコムFL山下弘資選手のトライ! 見事なアタックでした)

 

勝利は濃厚とはいえ、トライ差は2。3トライ差以上をつけて勝ち点5をとらなければ苦しいパナソニックにチャンスが回ったのは、後半ラストワンプレーを告げるホーンが鳴ってからでした。マイボールをキープしながらも攻めあぐね、やがてボールが渡ったNTTコムが自陣からアタック。

 

パナソニックはここに賭けるしかありません。NTTコムSO小倉順平選手のパスをトップスピードでインターセプトしたのは、この日パナソニックのゲームキャプテンを務めたチームBK最年長選手、WTB北川智規選手。その快足はインゴールまで止まらず、トライ。そして途中出場したFB藤田慶和選手のコンバージョンが決まった瞬間にフルタイムという、劇的な幕切れとなりました。

 

結果はパナソニック42-14NTTコム。トライ数はそれぞれ5と2で、パナソニックがボーナスポイント1を含む勝ち点5を獲得、優勝戦線になんとか踏みとどまりました。NTTコムは勝ち点を上積みできず、しかもパナソニックにボーナスポイントを与えてしまう痛い敗戦となりました。

 

試合後、NTTコムのロブ・ペニーヘッドコーチとFL栗原大介ゲームキャプテンが、揃ってパナソニックのキーマンとして名前を挙げたのは「SH田中史朗」と「SOベリック・バーンズ」でした。「ミラクルなマジックプレー」とヘッドコーチが讃えれば、ゲームキャプテンも「(彼らの活躍に)試合巧者ぶりを見た」と唇を噛む、そんな会見となりました。

 

続くパナソニックの会見で、ロビー・ディーンズ監督は隣に座った北川選手の肩をポンポンと叩きながら「最後は彼が決めてくれた」と笑顔。北川選手も喜びを表した一方で「後半、相手にゲームをさせて苦しい時間帯を作ってしまった」と反省の弁。勝ち点5を取ったとはいえ、それを逃す展開にしてしまったことに責任を感じている、そんな表情でした。

 

気になるのは、敵将からも絶賛されたパナソニックのキーマンの一人、SOベリック・バーンズ選手のケガ。脱臼したということですが、その症状についてディーンズ監督は「脱臼した時すぐに(関節が)入ったので、リハビリさえすれば手術せずに済むかもしれない。ただ、脱臼の際に骨や軟骨にダメージがあった場合、もしかしたら(復帰まで)時間がかかるかもしれない」と述べ、いずれにしても重めのケガであることを認めました。

 

他にもケガ人が出たというパナソニックは、次節以降も苦しい状況で勝ち点5を狙い続けます。そうしなければ優勝が見えてこない、厳しい現状との戦いということになります。

 

■おまけ①

要所要所では効いていたものの、パナソニックの堅守に阻まれた場面も目立ったNTTコムNO8アマナキ・レレィ・マフィ選手。

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■おまけ②日本代表でも活躍したパナソニックの新人バックスリーコンビの背中。

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というわけで、今回も「今日の一枚」に絞れませんでした。

<取材・文・写真/齋藤龍太郎(楕円銀河)>