【ジェイミー・ジョセフ第一声①】日本にやれない理由はない!

東京は再びの猛暑です! みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

台風の甚大な被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます。

 

さて、先ほど、ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチ

就任記者会見が都内で開かれました。

2019年のラグビーワールドカップに向けて指揮を執る彼の生の声を、

何度かに分けて紹介していきたいと思います。

 

◎日本に戻ってきました

 

(日本語で)

こんにちは、みなさん。ジョセフでございます。ありがとうございます。

 

(以下英語で)

はじめに、就任の機会を与えてくださった日本ラグビー協会に御礼を申し上げます。2019年のラグビーワールドカップ(日本大会)は、大きな大きな挑戦になると思っています。

 

最初にお話ししたいのは、私が日本でプレーしていた時のことです。外国人は大きな決心をして日本に来ることが多いと思うのですが、今回の私はそうではありませんでした。

 

というのは、私は1996年から2002年にかけてプレーヤーとして日本に滞在していたことがあるからです。来日を楽しみにしていました。当時は妻と2人で日本にいましたが、離日後に子どもが4人でき、(最初の来日から)20年ぶりに日本に戻ってこられたことをうれしく思います。なお、来日当時はサニックスに(現宗像サニックスブルース)に大変お世話になり、いい経験することができました。

 

日本を離れてもラグビーキャリアは続いていました。私の人生の大部分をラグビーが占め続けていました。12〜13年間のコーチングキャリアで学んだこと、培ったことを日本で活かしていきたいと考えています。

 

2つの代表チームに敬意を払いたい

 

もう一つ申し上げたいのは、昨年のラグビーワールドカップのことです。あの大会に挑んだエディー・ジョーンズ(前日本代表ヘッドコーチ)と当時の代表選手たちに敬意を払いたいと思います。あの(3勝1敗という)結果を出せたことで、日本のラグビーを世界へ知らしめることにつながりました。先月行われたリオデジャネイロ五輪(のセブンズ日本代表)でも同じことが言えます。彼らの活躍は選手たちの努力の賜物であり、試合を見ていて(日本のラグビーが)世界の舞台にどんどん出ていかなければならないと感じたと同時に、この2つのチームに敬意を払いたいと思いました。

 

◎アルゼンチン代表と似たような歩み

 

今日は多くの方が「2019年の目標」を私に聞きたいと思いますが、ラグビーワールドカップに向けて申し上げたいのは、日本のラグビーにとって新しい景色が広がる段階に来ているということです。

 

プロ化が進み、サンウルブズというスーパーラグビーのチームができ、テストマッチもある。国内ではトップリーグも行われています。国としてこうした3つのものが行われている、新しい経過の中にいるわけです。(これらを並行して取り組んでいくのは)難しいことですが、代表の強化にとっては一番良い環境であると考えています。なぜなら、アルゼンチン代表が我々(日本)と非常に似たような歩みを進めてきたからです。彼らも最初は苦しんでいました。難しい挑戦でしたが、昨年のワールドカップでは4強に入りました。彼らの成功を見ていて私が思うのは、日本も2019年にそれをやれない理由はないということです。

 

私は日本に着いたばかりで、基礎的なことは理解しているつもりですが、今後はもっと理解を含め、これから2〜3週間かけてトップリーグの各チームのコーチや選手と顔を合わせ、話をしていきたいと考えています。

 

(再び日本語で)ありがとうございます。

 

<取材・文・写真/齋藤龍太郎(楕円銀河)>

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